いってこうわい レポート

2004年夏滝めぐり

高知東部と徳島南部及び穴吹町の滝巡り

四国100選の4滝+地域の6滝+無名滝少々

2004.8.13〜15

 

1日目(8/13)

  松山を7:25出発し、ひたすら走り続け夜須町より県道51号へ入り山道をかなり走り三叉路を下ると羽尾の集落があり、更に下るとやっと大釜の滝の看板があった。そこから山道を数分程下り、河原に下り少し遡行すると、そこに大釜の滝があった。20m程の高い位置から斜面の岩肌を3段に曲がりながら流れ落ちる滝で水量も多く迫力もある。滝壷は浅いが広くコバルトブルーで綺麗だ。山奥深い所にあり隠れた名瀑だ。デジカメ参考時刻 11:23〜11:47〉

 

 国道へ戻り安芸市へ入る、目印の河野バス停が見つからない、付近の人に聞きやっと分かったが、滝へ向かう道がない、行ったり来たりして、やっと軽自動車が通れる程の細い道を見つけ半信半疑で登って行く、HP情報により、ヘアピンの所で車を降り少し山道を行くと、そこに落ちている滝が大たびだった。山道からは良く見えないので、藪の急坂を注意して降りていくと滝の正面に出られた。滝は10m程の落差があり2条に分かれて深い滝壷に豪快に落ちており、なかなか良いのだが、滝の回りは木枝等で荒れており給水菅のパイプも目障りで、せっかくの景観を損ねている。残念である。〈13:14〜13:31〉

 

  いよいよ本日、最大の目的の滝、釜ヶ谷の滝へ向かう。大釜の滝/大たびが、思ったより良かったので、期待が高まる。安田町から県道に入り馬路村方面へ向かう。馬路村が近くなり渓谷が深くなってくると、突然左手に釜ヶ谷の滝の看板が、うっかりすると見逃してしまいそうな小さな看板だ。看板に従い林道に入り100mも行くと車をちょっと先の広場に置き後は歩きだ。滝まで850mとある。広くて整備された遊歩道に近い道を進むと15分程で滝の上に着いた。ここには大きな看板がある。上からはあまり良く見えない。危ない急坂を慎重に谷底に下りると正面に釜ヶ谷の滝の勇姿が現われた。下から見上げると凄い迫力だ。2段の滝だ。上段が大きく掘れ込んだお釜、下段にも滝壷、回りは岩々、滝全体が岩である。おまけに左手の方から、ひさしのような岩が突き出ており素晴らしい。気の遠くなるような長い年月をかけて自然が作り出した芸術だ。水量も多く幅広で豪快である。資料によると高さは10m程であまり高くないが見た目には20m程にも思われる。今まで見た滝の中でも屈指の名瀑1つに数えられる。〈15:03〜15:27〉

 

 強烈な印象の釜ヶ谷の滝を後に馬路村を経由して北川村の不動の滝へ向かう。目印の北川温泉/キャンプ場は直ぐ分かったのだが滝の場所が分からない。キャンプ場の先生?農作業のおばあちゃんに2度聞いてやっと分かった。北川温泉の看板へ不動の滝へ歩いて10分(どうもキャンプ場迄?)とあったので、すぐ近くだと思ったのが大間違い結構遠かった。車で1km程川沿いの悪路を走ると、広い駐車場があり、そこから支流を5分程登ると小滝が連続する渓谷になり、ひとまわり大きな不動の滝(大たび)があった。2段で高さもあり見応えがある。上段、下段共にコバルトブルーの綺麗な滝壷があり美しい。まわりの風景ともマッチして、とても良い雰囲気だ。更に上流にも滝があるようだが時間の関係で断念する。機会があればゆっくり探訪したい所だ。〈17:30〜17:45〉

 

 北川村は中岡慎太郎の出身地である。同姓の偉人の誕生地を何時かは訪れたいと以前から思っていた。6時〈18:15〉を過ぎていたので、立派な記念館は閉まっていたが、生家は開放されており門をくぐり庭に入れたので、しばし幕末の若き慎太郎を偲んだ。 

 立派な自動車道を通り国道へ出て琵琶の滝(奈半利町)へ向かう。夕日が沈み出したので車を停められる所を見つけている内に半分位沈んでしまったが、広い路肩に停め夕日を写す〈18:40〉と、急いで琵琶の滝へ、加領郷小学校の裏に駐車場があり薄暗くなった山道を5分も行くと琵琶の滝はひっそり佇んでいた。予想以上に高い岩壁から真っ直ぐに礼儀正しく落ちている。下のほうで岩に砕け広く浅い滝壷に流れ落ちている。美しく綺麗な滝だ。明るい太陽の下の姿も見て見たいものだ。
18:51〜18:53〉

 

 暗くなって来て今日の滝巡りは終了、取りあえずガソリン補給、店員さんに近場に温泉がないかと尋ねたら10分も戻ると最近出来た23士温泉があると云うので行ってみる。先ほど北川村から出てきた対岸にあった。7時半頃から9時(閉店)までゆっくり汗と疲れを落とす。ヌルヌルとした綺麗な良い温泉だった。コンビニで夕食を買い込み、今日の宿泊地探しへ、若い時以来の車中泊である、それも今回は軽自動車で。道のキラメッセ室に寄って見ると裏手の駐車場に同類の車5台、ここにしよう。空いている中央に停める。夕食を食って、トイレに行って、フラットシートにして、満天の星を見ながら11時頃寝る。何かの音に目が覚めると3時前だった。何時の間にか両脇の2台先に、箱バンタイプの車が停まっており、おまけにエンジンをかけている、その音がカランコロンとうるさいのだ。じっと我慢して寝ようとするが気になって寝むれない、1時間程ボートしてから、たまらず隣の駐車場に車を移動し(こちらは空いていて2台のみで静か)暫くして再度浅い眠りについた。目が覚めたのは5時半頃だった。朝日は既に登ったようだ。〈5:32〉

 

 

2日目(8/14)日の出5:25〜28

  室戸岬の中岡慎太郎銅像などの名所見学を早々と済ませ滝に向かう。

 

 まずは、佐喜浜町の唐谷の滝へ向かう。名水沈々の水の看板は見つけたが水は見つからなかった。その先を佐喜浜川に沿って登り、支流の唐の谷川に沿って、かなり登りと目印の雌滝橋と小さな看板があった。川を渡り少し行くと看板があり唐谷の滝とある斜面の滝雌滝)へ出る。少し上流に行くと二つに流れは分かれる、どちらも同じような支流である、右手に行ったが滝らしいものはなし、引き返し左手へ5分も行くと唐谷の滝(雄滝)が目に飛び込んで来た。20m程の高い崖の上から斜めに飛び出す様に真っ直ぐ豪快に落ちている。水量も多く凄まじい迫力がある。右手に張り出している岩も見事だ。これも昨日の釜ヶ谷の滝に優るとも劣らない名瀑だ。〈7:14〜7:59〉次は野根谷の水に向かう。

 

 東洋町の野根谷の水は、直ぐに見つかったが、その上流には滝らしい滝は見当たらなかった(後で調べたらちょっと先に行って山道に入って行くらしい)。名水をペットボトルに頂き本日本命の轟九十九滝(海南町)へ向かう。〈8:51〜9:07〉

 

 生見海岸でサーファーの溜まり場的コンビニで朝食ゲットし、食べながら走る。海南町から国道193号線へ左折し暫く行ったT字路に“台風の被害で轟九十九滝観光出来ません”とある。エ〜エ轟の滝又も見られないのか。だが、ここまで来たのだ帰るわけには行かない。行ける所まで行こう。轟九十九滝への分岐まで来たが大型以外は通行可、良かった。後は行けるとこまで行って最悪歩きも覚悟だ。道は所々崖崩れ(走れる程度に修復している)注意して進む。轟九十九滝駐車場に無事着いた。上のセンター辺りの道や駐車場は荒れている。橋を渡り本滝へ向かう、茶店の前を通ると茶店裏手の崖が少し崩れて被害が出ているようだ。鳥居手前で遊歩道はなくなっている。河原に下りると応急処置の丸太がかけられ注意すれば鳥居迄行けた。その先は少し足場が悪いが轟本滝前まで遂に到着だ。

 念願の轟本滝を正面から眺める。前回来た時は豪雨の後で、滝正面に行けなかったのだ。10mの高い岩壁の奥に20m程の高さの左右の滝口から真ん中に向かって勢い良く流れ込み一つの流れとなって豪快に奥深い滝壷に落ちている。水量がもの凄い、それは水飛沫となって滝前に乱舞する、直ぐにカメラのレンズに水滴が付く、とても長くは居られない(ワイは構わず居たのでびっしょりになりましたが)。写真で見るより想像を超える迫力に感銘した。これは四国で一二の大滝だ。迫力ある本滝に圧倒され上流の滝はパスだ。帰り道には何人かの見物人がやって来た。状況を教え注意して行って下さいと話す。10:29〜11:10〉

 

 11時半頃、轟の滝を出発。牟岐町へ向かう。帰り道脇の無名滝稲井戸の滝仮称)へ立ち寄りスナップ撮影。迫力の轟の滝に圧倒され後の滝はどうでも良いかなと一瞬思ったがやはり計画した滝に行こう。

 

 大戸の滝は河原で遊ぶ家族連れに道を聞いて行く。地元の人でも行った事はない様だ。余り期待は出来ないか?川を対岸に渡りまずまずの山道を支流に沿って5分も行くと戸の滝に到着。予想以上に良い滝だ。落差のある段々になった岩肌に、まずまずの水量の綺麗な水が幅広く、つたう様に流れ落ちてくる。なかなか風流で綺麗だ。この上流にも、もう一つ滝があるようだ。〈12:44〜12:47〉

 

 次ぎは鬼の岩屋温泉の奥にあるとどろの滝へ向かう。鬼の岩屋温泉を過ぎて少し行くと狭いデコボコ道となり注意して進むと2台ほど置ける駐車場に到着。そこから草の生えた遊歩道を10分程登るととどろの滝正面に出た。途中でくの字に曲がり小さな滝壷に落ちている。水量も多く迫力がある。結構落差のある滝で、手前に大きな岩があり全景を写すのが難しい。ここにも更に上流に小滝があるようだ。〈13:17〜13:24〉

 

 
 今日の滝巡りは終了徳島へ向かう。阿波踊りを見るのだ。ちょっと渋滞していたが姉夫婦が経営している会社に3時半頃到着。ここまで576km走行。前のサンクスで遅い昼食を調達ゆっくりしていると、別ルートで4時半頃、私の家族一行到着。阿波踊り演舞場に向かう。
南内町演舞場にて蜂須賀連などの阿波踊り17:05〜20:09〉を見物し姉夫婦邸へ。(姉夫婦邸泊)

 





3日目(8/15)

 子供達は10時過ぎに先に帰る。我々(ばあちゃんと愛妻)は姉夫婦邸でゆっくりして美味しい蕎麦屋で、ご馳走になり穴吹町の滝へ向かう。

 

 閑定の滝は国道の脇にあった。見物人もいる。大きな岩肌を滑る様に、広がりながらザアザアと落ちている。なかなか優雅な姿の滝だ。滝壷は残念ながら土砂に埋もれて浅いが広い。橋の上から覗くと、さらに下流は滑状の渓流瀑になっており興味をそそられるが降りられそうもない。〈13:37〜13:52〉

 

 次の三升蒔の滝へ向かう帰り道、来る時に見つけておいた無名滝に立ち寄る。HP情報により中野宮の滝(仮称)だ。国道脇にあり、急な岩壁の谷あいから流れ落ちている。上のほうから続いており結構落差のある渓流瀑の趣だ。〈14:23〉

 

 続いて三升蒔の滝へ向かうが、悪路の狭い山道になる、無理すれば行けたと思われるが、同行2人の無言のダメ圧力により断念する。


今回の滝巡りはこれで終了3日間で

四国100選の 4滝

地域の有名  6滝

地域の無名  2滝

を探訪した。新規10滝、再訪2滝であった。

大半の滝が期待以上に良い滝で満足した。また再訪したい滝も幾つかあった
特に釜ヶ谷の滝唐谷の滝轟の滝は圧巻だった。
 

 帰りは、美馬町の道の駅でトイレ休憩と阿波踊り見物〈14:57〜15:21〉をし、池田IC
から高速に乗り、石鎚SAオアシスで足湯に入り、6時半頃無事に自宅到着。全走行801kmであった。夕食は近所の美味しい焼肉店で美味しいビールと焼肉を、ばあちゃんのおごりで、ご馳走になり楽しい夏休みも無事に終わりました。



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